"鐵道唱歌 (東海道篇)"의 두 版 사이의 差異

 
(같은 使用者(사용자)中間(중간) () 5()는 보이지 않습니다)
52番째 줄: 52番째 줄:
</noruby>
</noruby>
===支線折返と御殿場線乘換{{*|{{llang|ja|1934年に旦那{{ruby|隧道|トンネル}}が完成する前、此處は東海道本線之一部でした。}}}}===
===支線折返と御殿場線乘換{{*|{{llang|ja|1934年に旦那{{ruby|隧道|トンネル}}が完成する前、此處は東海道本線之一部でした。}}}}===
<noruby>
{{ruby|支|し}}{{ruby|線|せん}}をあとに{{ruby|立|た}}ちかへり わたる{{ruby|相|さが}}{{ruby|模|み}}の{{ruby|馬|ば}}{{ruby|入川|にふがは}}  
{{ruby|支|し}}{{ruby|線|せん}}をあとに{{ruby|立|た}}ちかへり わたる{{ruby|相|さが}}{{ruby|模|み}}の{{ruby|馬|ば}}{{ruby|入川|にふがは}}  


130番째 줄: 131番째 줄:


{{ruby|左|ひだり}}は{{ruby|遠州洋|ゑんしうなだ}}ちかく {{ruby|山|やま}}なす{{ruby|波|なみ}}ぞ{{ruby|碎|くだ}}けちる
{{ruby|左|ひだり}}は{{ruby|遠州洋|ゑんしうなだ}}ちかく {{ruby|山|やま}}なす{{ruby|波|なみ}}ぞ{{ruby|碎|くだ}}けちる
</noruby>


===豊橋〜彦根===
<noruby>
{{ruby|豐橋|とよはし}}おりて{{ruby|乘|の}}る{{ruby|汽|き}}{{ruby|車|しや}}は これぞ{{ruby|豐川|とよかは}}{{ruby|稻|い}}{{ruby|荷道|なりみち}}  
{{ruby|豐橋|とよはし}}おりて{{ruby|乘|の}}る{{ruby|汽|き}}{{ruby|車|しや}}は これぞ{{ruby|豐川|とよかは}}{{ruby|稻|い}}{{ruby|荷道|なりみち}}  


150番째 줄: 154番째 줄:


{{ruby|地|ぢ}}{{ruby|震|しん}}のはなしまだ{{ruby|消|き}}えぬ {{ruby|岐阜|ぎふ}}の{{ruby|鵜|う}}{{ruby|飼|かひ}}も{{ruby|見|み}}てゆかん
{{ruby|地|ぢ}}{{ruby|震|しん}}のはなしまだ{{ruby|消|き}}えぬ {{ruby|岐阜|ぎふ}}の{{ruby|鵜|う}}{{ruby|飼|かひ}}も{{ruby|見|み}}てゆかん
{{ruby|父|ちゝ}}やしなひし{{ruby|養老|やうらう}}の {{ruby|瀧|たき}}は{{ruby|今|いま}}なほ{{ruby|大垣|おほがき}}を {{ruby|三|さん}}{{ruby|里|り}}へだてゝ{{ruby|流|なが}}れたり {{ruby|孝|かう}}{{ruby|子|し}}の{{ruby|名|めい}}{{ruby|譽|よ}}ともろともに
 
{{ruby|天|てん}}{{ruby|下|か}}の{{ruby|旗|はた}}は{{ruby|德川|とくがは}}に {{ruby|歸|き}}せしいくさの{{ruby|關|せき}}が{{ruby|原|はら}} {{ruby|草|くさ}}むす{{ruby|屍|かばね}}いまもなほ {{ruby|吹|ふ}}くか{{ruby|膽|い}}{{ruby|吹|ぶき}}の{{ruby|山|やま}}おろし
{{ruby|父|ちゝ}}やしなひし{{ruby|養老|やうらう}}の {{ruby|瀧|たき}}は{{ruby|今|いま}}なほ{{ruby|大垣|おほがき}}を  
{{ruby|山|やま}}はうしろに{{ruby|立|た}}ち{{ruby|去|さ}}りて {{ruby|前|まへ}}に{{ruby|來|きた}}るは{{ruby|琵琶|びは}}の{{ruby|海|うみ}} ほとりに{{ruby|沿|そ}}ひし{{ruby|米原|まいばら}}は {{ruby|北陸道|ほくろくだう}}の{{ruby|分|ぶん}}{{ruby|岐|ぎ}}{{ruby|線|せん}}
 
{{ruby|彦|ひこ}}{{ruby|根|ね}}に{{ruby|立|た}}てる{{ruby|井伊|ゐい}}の{{ruby|城|しろ}} {{ruby|草|くさ}}{{ruby|津|つ}}にひさぐ{{ruby|姥|うば}}が{{ruby|餅|もち}} かはる{{ruby|名所|めいしよ}}も{{ruby|名物|めいぶつ}}も {{ruby|旅|たび}}の{{ruby|徒|と}}{{ruby|然|ぜん}}のうさはらし
{{ruby|三|さん}}{{ruby|里|り}}へだてゝ{{ruby|流|なが}}れたり {{ruby|孝|かう}}{{ruby|子|し}}の{{ruby|名|めい}}{{ruby|譽|よ}}ともろともに
いよ/\{{ruby|近|ちか}}く{{ruby|馴|な}}れくるは {{ruby|近|あふ}}{{ruby|江|み}}の{{ruby|海|うみ}}の{{ruby|波|なみ}}のいろ その{{ruby|八景|はつけい}}も{{ruby|居|ゐ}}ながらに {{ruby|見|み}}てゆく{{ruby|旅|たび}}の{{ruby|樂|たの}}しさよ
 
{{ruby|瀬田|せた}}の{{ruby|長橋|ながはし}}{{ruby|横|よこ}}に{{ruby|見|み}}て ゆけば{{ruby|石山|いしやま}}{{ruby|觀|くわん}}{{ruby|世|ぜ}}{{ruby|音|おん}} {{ruby|紫|むらさき}}{{ruby|式|しき}}{{ruby|部|ぶ}}が{{ruby|筆|ふで}}のあと のこすはこゝよ{{ruby|月|つき}}の{{ruby|夜|よ}}に
{{ruby|天|てん}}{{ruby|下|か}}の{{ruby|旗|はた}}は{{ruby|德川|とくがは}}に {{ruby|歸|き}}せしいくさの{{ruby|關|せき}}が{{ruby|原|はら}}  
{{ruby|粟|あは}}{{ruby|津|づ}}の{{ruby|松|まつ}}にことゝへば {{ruby|答|こた}}へがほなる{{ruby|風|かぜ}}の{{ruby|聲|こゑ}} {{ruby|朝|あさ}}{{ruby|日|ひ}}{{ruby|將|しやう}}{{ruby|軍|ぐん}}{{ruby|義仲|よしなか}}の ほろびし{{ruby|深|ふか}}{{ruby|田|た}}は{{ruby|何|いづ}}かたぞ
 
{{ruby|比良|ひら}}の{{ruby|高|たか}}{{ruby|嶺|ね}}は雪ならで {{ruby|花|はな}}なす{{ruby|雲|くも}}にかくれたり {{ruby|矢|や}}{{ruby|走|ばせ}}にいそぐ{{ruby|舟|ふね}}の{{ruby|帆|ほ}}も みえてにぎはふ{{ruby|波|なみ}}の{{ruby|上|うへ}}
{{ruby|草|くさ}}むす{{ruby|屍|かばね}}いまもなほ {{ruby|吹|ふ}}くか{{ruby|膽|い}}{{ruby|吹|ぶき}}の{{ruby|山|やま}}おろし
{{ruby|堅|かた}}{{ruby|田|た}}におつる{{ruby|雁|かり}}がねの たえまに{{ruby|響|ひゞ}}く{{ruby|三井|みゐ}}の{{ruby|鐘|かね}} {{ruby|夕|ゆふ}}ぐれさむき{{ruby|唐崎|からさき}}の {{ruby|松|まつ}}には{{ruby|雨|あめ}}のかゝるらん
 
むかしながらの{{ruby|山|やま}}ざくら にほふところや{{ruby|志賀|しが}}の{{ruby|里|さと}} {{ruby|都|みやこ}}のあとは{{ruby|知|し}}らねども {{ruby|逢坂山|おふさかやま}}はそのまゝに
{{ruby|山|やま}}はうしろに{{ruby|立|た}}ち{{ruby|去|さ}}りて {{ruby|前|まへ}}に{{ruby|來|きた}}るは{{ruby|琵琶|びは}}の{{ruby|海|うみ}}  
{{ruby|大石|おほいし}}{{ruby|良|よし}}{{ruby|雄|を}}が{{ruby|山科|やましな}}の その{{ruby|隱|かくれ}}{{ruby|家|が}}はあともなし {{ruby|赤|あか}}き{{ruby|鳥|とり}}{{ruby|居|ゐ}}の{{ruby|神|かみ}}さびて {{ruby|立|た}}つは{{ruby|伏|ふし}}{{ruby|見|み}}の{{ruby|稻|いな}}{{ruby|荷|り}}{{ruby|山|やま}}
 
ほとりに{{ruby|沿|そ}}ひし{{ruby|米原|まいばら}}は {{ruby|北陸道|ほくろくだう}}の{{ruby|分|ぶん}}{{ruby|岐|ぎ}}{{ruby|線|せん}}
 
{{ruby|彦|ひこ}}{{ruby|根|ね}}に{{ruby|立|た}}てる{{ruby|井伊|ゐい}}の{{ruby|城|しろ}} {{ruby|草|くさ}}{{ruby|津|つ}}にひさぐ{{ruby|姥|うば}}が{{ruby|餅|もち}}  
 
かはる{{ruby|名所|めいしよ}}も{{ruby|名物|めいぶつ}}も {{ruby|旅|たび}}の{{ruby|徒|と}}{{ruby|然|ぜん}}のうさはらし
</noruby>
===近江八景驛到着===
<noruby>
いよ/\{{ruby|近|ちか}}く{{ruby|馴|な}}れくるは {{ruby|近|あふ}}{{ruby|江|み}}の{{ruby|海|うみ}}の{{ruby|波|なみ}}のいろ  
 
その{{ruby|八景|はつけい}}も{{ruby|居|ゐ}}ながらに {{ruby|見|み}}てゆく{{ruby|旅|たび}}の{{ruby|樂|たの}}しさよ
 
{{ruby|瀬田|せた}}の{{ruby|長橋|ながはし}}{{ruby|横|よこ}}に{{ruby|見|み}}て ゆけば{{ruby|石山|いしやま}}{{ruby|觀|くわん}}{{ruby|世|ぜ}}{{ruby|音|おん}}  
 
{{ruby|紫|むらさき}}{{ruby|式|しき}}{{ruby|部|ぶ}}が{{ruby|筆|ふで}}のあと のこすはこゝよ{{ruby|月|つき}}の{{ruby|夜|よ}}に
 
{{ruby|粟|あは}}{{ruby|津|づ}}の{{ruby|松|まつ}}にことゝへば {{ruby|答|こた}}へがほなる{{ruby|風|かぜ}}の{{ruby|聲|こゑ}}  
 
{{ruby|朝|あさ}}{{ruby|日|ひ}}{{ruby|將|しやう}}{{ruby|軍|ぐん}}{{ruby|義仲|よしなか}}の ほろびし{{ruby|深|ふか}}{{ruby|田|た}}は{{ruby|何|いづ}}かたぞ
 
{{ruby|比良|ひら}}の{{ruby|高|たか}}{{ruby|嶺|ね}}は雪ならで {{ruby|花|はな}}なす{{ruby|雲|くも}}にかくれたり  
 
{{ruby|矢|や}}{{ruby|走|ばせ}}にいそぐ{{ruby|舟|ふね}}の{{ruby|帆|ほ}}も みえてにぎはふ{{ruby|波|なみ}}の{{ruby|上|うへ}}
 
{{ruby|堅|かた}}{{ruby|田|た}}におつる{{ruby|雁|かり}}がねの たえまに{{ruby|響|ひゞ}}く{{ruby|三井|みゐ}}の{{ruby|鐘|かね}}  
 
{{ruby|夕|ゆふ}}ぐれさむき{{ruby|唐崎|からさき}}の {{ruby|松|まつ}}には{{ruby|雨|あめ}}のかゝるらん
</noruby>
===近江八景〜京都驛===
<noruby>
昔ながらの{{ruby|山|やま}} にほふところや{{ruby|志賀|しが}}の{{ruby|里|さと}}  
 
{{ruby|都|みやこ}}のあとは{{ruby|知|し}}らねども {{ruby|逢坂山|おふさかやま}}はそのまゝに
 
{{ruby|大石|おほいし}}{{ruby|良|よし}}{{ruby|雄|を}}が{{ruby|山科|やましな}}の その{{ruby|隱|かくれ}}{{ruby|家|が}}はあともなし  
 
{{ruby|赤|あか}}き{{ruby|鳥|とり}}{{ruby|居|ゐ}}の{{ruby|神|かみ}}さびて {{ruby|立|た}}つは{{ruby|伏|ふし}}{{ruby|見|み}}の{{ruby|稻|いな}}{{ruby|荷|り}}{{ruby|山|やま}}
</noruby>
</noruby>


248番째 줄: 289番째 줄:
{{ruby|神|かう}}{{ruby|戸|べ}}は{{ruby|五|ご}}{{ruby|港|かう}}の一つにて あつまる{{ruby|汽|き}}{{ruby|船|せん}}のかず/\は  
{{ruby|神|かう}}{{ruby|戸|べ}}は{{ruby|五|ご}}{{ruby|港|かう}}の一つにて あつまる{{ruby|汽|き}}{{ruby|船|せん}}のかず/\は  


{{ruby|海|うみ}}の{{ruby|西|にし}}より{{ruby|東|ひがし}}より {{ruby| 戸|せと}}{{ruby|内|うち}}がよひも{{ruby|交|ま}}じりたり
{{ruby|海|うみ}}の{{ruby|西|にし}}より{{ruby|東|ひがし}}より {{ruby| 戸|せと}}{{ruby|内|うち}}がよひも{{ruby|交|ま}}じりたり{{*|{{llang|ja|もう一つの版は「{{ruby|亞米利加|アメリカ}}{{ruby|露西亞|ロシア}}{{ruby|支那|シナ}}{{ruby|印度|インド}} 瀨戸內がよひも交じりたり」です。}}}}


{{ruby|磯|いそ}}にはながめ{{ruby|晴|は}}れわたる {{ruby|和田|わだ}}のみさきを{{ruby|控|ひか}}へつゝ  
{{ruby|磯|いそ}}にはながめ{{ruby|晴|は}}れわたる {{ruby|和田|わだ}}のみさきを{{ruby|控|ひか}}へつゝ  
266番째 줄: 307番째 줄:
{{ruby|天|きん}}{{ruby|氣| き}} は{{ruby|明日|あす}}も{{ruby|望|のぞみ}}あり {{ruby|柳|やなぎ}}にかすむ{{ruby|月|つき}}の{{ruby|影|かげ}}{{*|https://ja.m.wikisource.org/wiki/%E9%89%84%E9%81%93%E5%94%B1%E6%AD%8C/%E6%9D%B1%E6%B5%B7%E9%81%93%E7%AF%87}}
{{ruby|天|きん}}{{ruby|氣| き}} は{{ruby|明日|あす}}も{{ruby|望|のぞみ}}あり {{ruby|柳|やなぎ}}にかすむ{{ruby|月|つき}}の{{ruby|影|かげ}}{{*|https://ja.m.wikisource.org/wiki/%E9%89%84%E9%81%93%E5%94%B1%E6%AD%8C/%E6%9D%B1%E6%B5%B7%E9%81%93%E7%AF%87}}
</noruby>
</noruby>
[[分類:鐵道唱歌]]

2024年4月19日(金)15時59分 基準 最新版

作者(작자)[編輯]

() ()()()()()
() ()()()
() ()()()

歌詞(가사)(日本語(일본어))[編輯]

()()()出發(출발)[編輯]

()笛一聲新橋(てきいつせいしんばし)を はや(わが)()(しや)(はな)れたり

(あた)()(やま)()りのこる (つき)(たび)()(とも)として

(みぎ)高輪泉岳(たかなわせんがく)() ()十七(じふしち)()(はか)どころ

(ゆき)()えても()えのこる ()千載(せんざい)(のち)までも

(まど)より(ちか)品川(しながは)(だい)()()えて波白(なみしろ)

(うみ)のあなたにうすがすむ (やま)(かづ)()房州(ばうしう)

(うめ)()をえし大森(おほもり)を すぐれば(はや)川崎(かはさき)

(だい)師河(しが)(はら)(ほど)ちかし (いそ)げや(でん)()(みち)すぐに

東京(동경)()()[編輯]

(つる)見神奈(みかな)(がは)あとにして ゆけば橫濱(よこはま)ステーシヨン

(みなと)()れば百舟(もゝふね)(けむり)(そら)をこがすまで

大船(대선)()到着(도착)()()()()()()[編輯]

(よこ)須賀(すか)ゆきは乘替(のりかへ)()ばれておるゝ大船(おほふな)

つぎは鎌倉(かまくら)(つる)(をか) (げん)()()(せき)(たづ)()

八幡宮(はちまんぐう)石段(いしだん)()てる(ひと)()(おほ)鴨脚樹(いてふ)

別當(べつたう)()(げう)のかくれしと (れき)()にあるは此蔭(このかげ)

こゝに(ひら)きし賴朝(よりとも)(ばく)()のあとは(いづ)かたぞ

松風(まつかぜ)さむく()()れて こたへぬ(せき)()(こけ)あをし

(きた)圓覺建(ゑんがくけん)(ちやう)() (みなみ)大佛星月(だいぶつほしづき)()

(かた)()腰越(こしごえ)()(しま)も たゞ半日(はんにち)(みち)ぞかし

()(しや)より逗子(づし)をながめつゝ はや(よこ)須賀(すか)()きにけり

()よやドツクに(あつ)まりし わが軍艦(ぐんくわん)壯大(さうだい)

支線(지선)()()御殿(어전)()()()()[1][編輯]

()(せん)をあとに()ちかへり わたる(さが)()()入川(にふがは)

海水浴(かいすゐよく)()()たる 大磯(おほいそ)みえて(なみ)すゞし

國府津(こふづ)おるれば馬車(ばしゃ)ありて (さか)匂小田(はをだ)(はら)とほからず

(はこ)()(はち)()山道(やまみち)

あれ()(くも)(あひだ)より

いでゝはくゞるトン()ルの (ぜん)()山北(やまきた)()山驛(やまえき)[2]

(いま)もわすれぬ鐵橋(てつけう)(した)ゆく(みづ)のおもしろさ

(はるか)に見えし富士(ふじ)()は はや(わが)そばに(きた)りたり

(ゆき)(かんむり)(くも)(おび) いつもけだかき姿(すがた)にて

(こゝ)()殿(てん)()(なつ)ならば われも()(ざん)をこゝろみん

(たか)さは一萬(いちまん)()(せん)(じやく) 十三州(じふさんしう)もたゞ(ひと)()

()(しま)近年(きんねん)ひらけたる ()相線(さうせん)()のわかれみち

(えき)には(この)()()をえたる (くわん)幣大社(ぺいたいしや)(みや)()あり

(ぬま)()(うみ)(きこ)えたる (さと)牛伏(うしぶせ)()入道(にふだう)

(はる)(はな)さく(もゝ)のころ (なつ)はすゞしき(うみ)のそば

(とり)()(おと)におどろきし (へい)()(はなし)(むかし)にて

(いま)()(しや)ゆく富士(ふじ)(かは)(くだ)るは()(のぶ)(かへ)(ぶね)

()()(たか)(おき)()(だひ) (かね)()ひゞく清見(せいけん)()

()(みづ)につゞく()(じり)より ゆけば(ほど)なき()能山(のうざん)

三保(みほ)松原(まつばら)田子(たご)(うら) さかさにうつる富士(ふじ)()

(なみ)にながむる舟人(ふなびと)(なつ)(ふゆ)とや(おも)ふらん

駿州一(すんしういち)(だい)()(くわい)

靜岡(しづをか)いでゝ阿部(あべ)(かは)を わたればこゝぞ宇津(うつ)()(やま)きりぬきし(ほら)(みち)

(さや)より()けておのづから (くさ)なぎはらひし()(つるぎ)

()(いつ)千代(ちよ)()ゆる()(やい)()(はら)はこゝなれや

(はる)さく(はな)藤枝(ふぢえだ)も すぎて(しま)()(おほ)()(がは)

(むかし)(ひと)(かた)にのせ わたりし(はなし)(ゆめ)のあと

いつしか(また)(やみ)となる ()(かい)(よる)かトン子ルか

小夜(さよ)中山(なかやま)()泣石(なきいし) ()へども()らぬよその(そら)

掛川(かけがは)(ふくろ)()(なか)(いづみ) いつしかあとに(はや)なりて

さかまき(きた)天龍(てんりう)(かは)()(なみ)(ゆき)ぞちる

この水上(みなかみ)にありと()諏訪(すは)()(すゐ)(ふゆ)げしき

(ゆき)(こほり)懸橋(かけはし)を わたるは(かみ)里人(さとびと)

(こと)ひく(かぜ)濱松(はままつ)()(たね)(てふ)舞坂(まひさか)

うしろに(はし)()(くわい)さを うたふか(いそ)(なみ)のこゑ

(けむり)(みづ)(よこ)たへて わたる(はま)()(はし)(うへ)

たもと(すゞ)しく()(かぜ)(なつ)ものこらずなりにけり

(みぎ)入海(いりうみ)しづかにて (そら)には富士(ふじ)(ゆき)しろし

(ひだり)遠州洋(ゑんしうなだ)ちかく (やま)なす(なみ)(くだ)けちる


()()()()[編輯]

豐橋(とよはし)おりて()()(しや)は これぞ豐川(とよかは)()荷道(なりみち)

東海道(とうかいだう)にてすぐれたる (うみ)のながめは(かま)(ごほり)

()よや德川家康(とくがはいへやす)の おこりし土地(とち)岡崎(をかざき)

()(はぎ)(はし)(のこ)れるは 藤吉郎(とうきちらう)物語(ものがたり)

(なる)()(しぼり)(さん)()なる (なる)()(ちか)大高(おほたか)

(くだ)りておよそ(いち)()(はん) ゆけば(むかし)桶狹(をけはざ)()

めぐみ(あつ)()()やしろは 三種(さんしゆ)(じん)()(ひと)つなる

その草薙(くさなぎ)(かみ)つるぎ あふげや同胞(どうはう)()千萬(せんまん)[3]

()たかき(きん)(しやちほこ)名古屋(なごや)(しろ)(ひかり)なり

()(しん)のはなしまだ()えぬ 岐阜(ぎふ)()(かひ)()てゆかん

(ちゝ)やしなひし養老(やうらう)(たき)(いま)なほ大垣(おほがき)

(さん)()へだてゝ(なが)れたり (かう)()(めい)()ともろともに

(てん)()(はた)德川(とくがは)()せしいくさの(せき)(はら)

(くさ)むす(かばね)いまもなほ ()くか()(ぶき)(やま)おろし

(やま)はうしろに()()りて (まへ)(きた)るは琵琶(びは)(うみ)

ほとりに沿()ひし米原(まいばら)北陸道(ほくろくだう)(ぶん)()(せん)

(ひこ)()()てる井伊(ゐい)(しろ) (くさ)()にひさぐ(うば)(もち)

かはる名所(めいしよ)名物(めいぶつ)(たび)()(ぜん)のうさはらし

近江(근강)八景(팔경)()到着(도착)[編輯]

いよ/\(ちか)()れくるは (あふ)()(うみ)(なみ)のいろ

その八景(はつけい)()ながらに ()てゆく(たび)(たの)しさよ

瀬田(せた)長橋(ながはし)(よこ)()て ゆけば石山(いしやま)(くわん)()(おん)

(むらさき)(しき)()(ふで)のあと のこすはこゝよ(つき)()

(あは)()(まつ)にことゝへば (こた)へがほなる(かぜ)(こゑ)

(あさ)()(しやう)(ぐん)義仲(よしなか)の ほろびし(ふか)()(いづ)かたぞ

比良(ひら)(たか)()は雪ならで (はな)なす(くも)にかくれたり

()(ばせ)にいそぐ(ふね)()も みえてにぎはふ(なみ)(うへ)

(かた)()におつる(かり)がねの たえまに(ひゞ)三井(みゐ)(かね)

(ゆふ)ぐれさむき唐崎(からさき)(まつ)には(あめ)のかゝるらん

近江(근강)八景(팔경)京都驛(경도역)[編輯]

昔ながらの(やま)櫻 にほふところや志賀(しが)(さと)

(みやこ)のあとは()らねども 逢坂山(おふさかやま)はそのまゝに

大石(おほいし)(よし)()山科(やましな)の その(かくれ)()はあともなし

(あか)(とり)()(かみ)さびて ()つは(ふし)()(いな)()(やま)


京都驛(경도역)到着(도착)[編輯]


(とう)()(たふ)(ひだり)にて とまれば七條(しちでう)ステーシヨン

(きやう)()々々(/\)()びたつる (えき)()のこゑも(いさ)ましや

こゝは(くわん)()の帝より 千有(せんいう)()(ねん)(みやこ)()

(いま)(くも)()(そら)たかく あふぐ(せい)(りやう)()宸殿(しんでん)

(ひがし)()てる(ひがし)(やま) 西(にし)(そび)ゆる(あらし)(やま)

かれとこれとの(ふもと)ゆく (みづ)加茂(かも)(がは)(かつら)(がは)

()園清水(をんきよみづ)()恩院(おんゐん) (よし)()黒谷眞如堂(くろたにしんによだう)

ながれも(きよ)水上(みなかみ)(きみ)()まもる加茂(かも)(みや)

(なつ)納凉(すゞみ)()條橋(でうばし) (ふゆ)(ゆき)()銀閣(ぎんかく)()

(さくら)(はる)嵯峨御(さがお)(むろ) (もみ)()(あき)(たか)()(やま)

琵琶湖(びはこ)(ひき)(とほ)したる ()(すゐ)(こう)()南禪(なんぜん)()

(いは)()()きて(ふね)をやる ()(しき)(しん)()()られたり

神社佛閣山水(じんじやぶつかくさんすゐ)(ほか)(きやう)()物産(ぶつさん)

西陣織(にしぢんおり)(あや)(にしき) 友禪染(いうぜんぞめ)(はな)もみぢ

(あふぎ)おしろい(きやう)()(べに) また加茂(かも)(がは)(さぎ)しらず

みやげを()げていざ()たん あとに()(ごり)(のこ)れども


京都(경도)大阪(대판)[編輯]


山崎(やまざき)おりて淀川(よどがは)を わたる(むか)ふは(をとこ)(やま)

(ぎやう)(かう)ありし先帝(せんてい)の かしこきあとぞ(しの)ばるゝ

(よど)川舟(かはふね)さをさして くだりし(たび)はむかしにて

またゝくひまに(いま)はゆく (けむり)たえせぬ(くが)(みち)


大阪(대판)()到着(도착)[編輯]


おくり(むか)ふる(ほど)もなく (いばら)()(すゐ)()うちすぎて

はや大阪(おほさか)につきにけり (うめ)()(われ)をむかへたり

(さん)()(いつ)(くらゐ)して (しやう)業繁華(げふはんくわ)大阪(おほさか)()

豐太閤(ほうたいかふ)のきづきたる (しろ)()(だん)はおかれたり

こゝぞ(むかし)(なに)()() こゝぞ(たか)()(みや)のあと

安治(あぢ)川口(かはぐち)()(ふね)(けむり)(にち)()たえまなし

(とり)(かけ)らぬ大空(おほそら)に かすむ()(ぢう)(たふ)(かげ)

佛法最初(ぶつぽふさいしよ)(てら)()()天王(てんのう)()はあれかとよ


大阪(대판)()()()()()[編輯]


大阪(おほさか)いでゝ(みぎ)(ひだり) ()(たね)ならざる(はた)もなし

神崎川(かんざきがは)のながれのみ (あさ)()にゆくぞ(うつく)しき

神崎(かんざき)よりはのりかへて ゆあみにのぼる(あり)()(やま)

(いけ)田伊(だい)(たみ)()にきゝし (さけ)(さん)()もとほるなり


()()()()()到着(도착)山陽(산양)本線(본선)()()[編輯]


(かう)()()(かう)の一つにて あつまる()(せん)のかず/\は

(うみ)西(にし)より(ひがし)より 瀨戸(せと)(うち)がよひも()じりたり[4]

(いそ)にはながめ()れわたる 和田(わだ)のみさきを(ひか)へつゝ

(やま)には()えず布引(ぬのびき)(たき)()(ひと)ものぼりゆく

七度(なゝたび)うまれて(きみ)()を まもるといひし楠公(なんこう)

いしぶみ(たか)(みなと)(がは) ながれて世々(よゝ)(ひと)()

おもへば(ゆめ)(とき)のまに ()十三次(じふさんつぎ)はしりきて

(かう)()のやどに()をおくも (ひと)(つばさ)()(しや)(おん)

()けなば(さら)()りかへて 山陽道(さんやうだう)(すゝ)まゝし

(きん)()明日(あす)(のぞみ)あり (やなぎ)にかすむ(つき)(かげ)[5]

  1. 日本語: 1934年に旦那隧道(トンネル)が完成する前、此處は東海道本線之一部でした。
  2. ()駿()()()()()
  3. 日本語: 日本三大神器:草薙劍(くさなぎけん)八尺瓊勾玉(やさかにまがたま)八咫鏡(やたきょう)
  4. 日本語: もう一つの版は「亞米利加(アメリカ)露西亞(ロシア)支那(シナ)印度(インド) 瀨戸內がよひも交じりたり」です。
  5. https://ja.m.wikisource.org/wiki/%E9%89%84%E9%81%93%E5%94%B1%E6%AD%8C/%E6%9D%B1%E6%B5%B7%E9%81%93%E7%AF%87